夏休みにパリから車を飛ばして来たオーストリア北西部のザルツブルグの街の外観。モーツアルトが誕生したこの音楽の街には古くて静かな中に国際的雰囲気を感じた。(1984.8.25.)
この街を散策していたら川岸に楚々とした小振りの教会に目がとまった。落ち着いた濃い赤味がかった壁の色と周囲の木々の色とのコントラストが心に染みた。(1984.8.25.)
南ドイツのローテンブルグの街を離れ郊外に行ってみると、山に向かって深い森があり、麓に小さな川が流れ、赤い屋根をしたいくつかの家があって美しい風景を創っていた。色彩の調和に魅せられたが、後年、この画をもとに「森の詩(うた)」と題する単色の水墨画に仕上げてみた。水墨の技術は極めて未熟だが、雰囲気は少し出せたかもしれない。(「水墨画」の項参照)(1984.8.20.)
1984年にドイツのローテンブルグ付近の谷間を見降ろして描いたスケッチが原画。谷間に小さな川が流れ、山の上にまで続く緑の森の麓に赤い屋根と白壁の館が溶け込んだ色調が印象的だったが、白黒の墨画としては森に焦点を当てた。(2019年第59回日本南画院展出品作、120号)