小川郷太郎
ホノルルのアラモアナビーチは静かで美しい浜辺である。夕日が黃金色に空と海を染めていたある日、浜辺のガジュマル(榕樹)の大樹が夕日を背景にどっしりした枝葉を広げていた。その真っ黒な樹の塊と赤金色に輝く夕日の対比に魅せられてスケッチの手を走らせた。(水墨画(120号)2021年第61回日本南画院展出品作(佳作賞受賞))