小川郷太郎
ヤンゴン川沿いの街にあった大きな寺院は、明るい空のもとで黄金色に輝いていた。この国の寺院は敬虔で熱意のこもった国民の帰依の心のせいか、品位を感じさせる。(2017.10.8.)
出張時の空いた時間に訪ねた美術館の一室に置かれれた仏像に惹かれた。色の調和が美しく、急いで描いてその場で彩色した。(2017.10.8.)
韓国の人は山登りが好きだ。ソウルからは遠い江原道の雪岳山は憧れの山でもある。花崗岩が切り立つ峻厳な山並みは韓国人の情緒にも合うようだ。ソラク・パーク・ホテルの部屋から見た風景(1991.9.2.)
韓国在勤時代には親しくしていただいた画家の先生ご夫妻にお供してよく国内を回った。北東部江原道にある五台山(オデサン)は朝鮮の文化や宗教が育まれた地域の由。初冬の人気の少ない古刹のお堂で思索する人がいた。韓国には彩色豊かな寺院が多いが、この寺は古くて簡素で落ち着きがある。(1992.11.22.)